ROAS1250%! 奇跡のLPが教えてくれた3つの真実

あなたは、ROAS(広告費用対効果)1250%を挙げたLPを見たことはありますか?
10万円の広告費で125万円を売り上げる計算です。そんなLPは滅多に存在しません。

ですが私は、そんな「奇跡のLP」を目の当たりにしました。
(以下、「奇跡のLP」と呼びます。)

奇跡のLPは、デザインや見出しはよくできています。
しかし、よく読み込んでみると、本文には細かな粗があることに気づきました。
論理が飛躍していたり、見出しと本文がかみ合っていなかったり、冗長な表現が見られたり。
それでも、高いCVRを誇っている。

なぜ、粗があるのに成功したのか?
その理由を、3つの真実として解説します。

この記事を書いた人
セールスコピーライター
深井 貴明

広島県在中。
1999年~2009年の約10年間、飲料水、化粧品、医薬部外品、エコ商品などを製造販売する会社に勤務。そこでコピーライティングに出合い、実践と研究を繰り返す。FAXDMだけで90日間に1,533件を新規開拓、2,000件に満たないリストから1億円を売り上げるなどの成果をあげる。
2009年からセールスコピーライター&コンサルタントとして活動を始める。東証上場企業、非上場の大手企業、アフィリエイト専門会社の専属コピーライターとして従事。ほか、個人事業主から中堅企業までの広告・販促物制作に携わる。
「進化心理学×行動経済学」の知見をセールスライティングに落とし込んだ独自の理論を提唱している。

目次

奇跡のLPが教えてくれた3つの真実

まず、奇跡のLPのビジネスモデルについて簡単に触れておきます。
SNS広告からLPへ誘導しLINE登録してもらう。その後、教育用の動画を2回、最後にセールス動画を送る。
よくあるプロダクトローンチの形です。

私もこれまで何十ものローンチに関わってきました。
しかし、ROAS1250%の成果は極めて稀です(しかも、ローンチの途中なのでROASはまだ上がる)。

高いROASの背景には、SNS広告、LINE、動画といくつもの要因がありますが、とりわけ成功要因として大きかったのはLPと言えます。なぜって、CPAが1,400円台でしたからね。

そんな奇跡のLPですが、前述したように文章に粗が残るものでした。
にもかかわらず、ROAS1250%を達成したのです。

この事実は、LPの真実を3つ浮き彫りにしました。

  1. 売れるLPの9割は商品力で決まる!
  2. ユーザーはLPを熟読していない!
  3. やはりFVが命だった!

一つずつ解説します。

1.売れるLPの9割は商品力で決まる!

「最もインパクトのあるマーケティング施策は何か?」
そう聞かれたら、私はこう答えます。

「売れる商品に変えること」。

売る努力をするなら、商品力が高いものを扱うのがいいです。
商品力が低いものを扱うよりも、ずっと売れます。

では、「商品力」とは何でしょうか?
私はこう定義します。
「市場の熱さ(欲求の深さ×数)と、その市場に応える商品の魅力」

奇跡のLPで扱っている商品は、市場のニーズに強く応えるものでした。
奇跡のLPを見せてくれたクライアントも「この商品は、リリースする前から売れると思った」と言っていました。
似たような商材をいくつも扱ってきただけに、売れる商品とそうでない商品が直感的に分かったのでしょう。

セールスコピーは、どんな商品でも売れる魔法のツールではありません。
商品の持つ本来のポテンシャルを引き出すものであり、ポテンシャルがないものには無力です。
「本来なら、ここまで売れる」を実現するものなのです。

コピーやデザインの改善や広告出稿先の変更によるインパクトは、せいぜい数倍程度。
一方、商品の変更は、10倍、100倍ものインパクトを与えることもあります。

2.ユーザーはLPを熟読していない!

ユーザーは、たとえ興味のある商品だったとしても、LPを熟読しません。
もちろん、一定数は隅々まで読むでしょうが、少数派です。
オプトインLPなら、なおさらです。

思い出してください。
あなたは、LPを隅々まで読んだ記憶がありますか?

ほとんどないはずです。
あったとしても、何十と見てきたLPの中でも1つか2つのはずです。

ユーザーが読んでいる(見ている)のは、見出し・画像・強調文字です。
この3つの要素だけでユーザーの食指を動かせなければ、LPとして不合格です。

「本文さえ読んでもらえれば、きっと欲しくなる」なんて、悠長に構えていては駄目なのです。

逆説的に言えば、この3要素を押さえていれば、成果が上がるということ。

・キャッチコピーを作るつもりで、見出しのコピーも考える。
・画像(動画・写真・イラスト)は、惹きつける素材を選ぶ。
・本文中の重要な言葉は、太字・色・マーカーを活用して目立たせる

これらを工夫するだけで、CVは変わってきます。

関連記事:セールスコピーに使える!! 質問系の中見出し75パターン

3.やはりFVが命だった!

奇跡のLPですが、FV(ファーストビュー)の顔写真を一度だけ変えました。
より可愛い女の子に差し替えたのです。

たったそれだけで、CPAが1,000円以上も低下!
2,500円台だったのが、1,400円台になったのです。

もう一度言います。
女性の顔を変えただけです!
ほかは一切変更していません。

いかにFVがCVにどれほど影響を与えるのか。
お分かりいただけると思います。

LPの改善で最も重要なのは、まずFVを見直すことです。
コピーだけではなく、写真やデザインも意識してください。

FVが大事だというのは、Web制作の世界においては常識とされています。
私も知っていましたが、まさか顔写真を変えただけで、これほど影響が出るとは思いませんでした。
私自身、改めてその重要さを認識しました。

まとめ

ROAS1250%を叩き出した奇跡のLPから、LPの真実について解説しました。
LP作りや改善をする際の参考にしていただければと思います。

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この記事を書いた人

深井貴明のアバター 深井貴明 セールスコピーライター

広島県在中。
1999年~2009年の約10年間、飲料水、化粧品、医薬部外品、エコ商品などを製造販売する会社に勤務。そこでコピーライティングに出合い、実践と研究を繰り返す。FAXDMだけで90日間に1,533件を新規開拓、2,000件に満たないリストから1億円を売り上げるなどの成果をあげる。
2009年からセールスコピーライター&コンサルタントとして活動を始める。東証上場企業、非上場の大手企業、アフィリエイト専門会社のコピーライターとして従事。ほか、個人事業主から中堅企業までの広告・販促物制作に携わる。
「進化心理学×行動経済学」の知見をセールスライティングに落とし込んだ独自の理論を提唱している。

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