アクセスはあるのにメルマガ読者が増えない。
もしそんな悩みを抱えているのであれば、この記事を読んでください。メルマガ読者が増えない原因と解決策を紹介します。
まず、メルマガ読者が増えない原因は3つあります。
その3つとは、
- 無料オファーがない
- オプトインページがない、または弱い
- オプトインページへの誘導が足りない
この3つのいずれか、もしくは2つ以上が当てはまっている可能性があります。
では、どう解決していけばよいのか。一つずつ解説していきます。
広島県在中。
1999年~2009年の約10年間、飲料水、化粧品、医薬部外品、エコ商品などを製造販売する会社に勤務。そこでコピーライティングに出合い、実践と研究を繰り返す。FAXDMだけで90日間に1,533件を新規開拓、2,000件に満たないリストから1億円を売り上げるなどの成果をあげる。
2009年からセールスコピーライター&コンサルタントとして活動を始める。東証上場企業、非上場の大手企業、アフィリエイト専門会社の専属コピーライターとして従事。ほか、個人事業主から中堅企業までの広告・販促物制作に携わる。
「進化心理学×行動経済学」の知見をセールスライティングに落とし込んだ独自の理論を提唱している。
メルマガ登録者が増えない原因その1
「無料オファーがない」
メルマガ読者を集める際、メルマガを前面に出して集客してはいけません。無料オファーを用意する必要があります。無料オファーとは、役立つ情報をまとめたレポートや音声、動画です。これらを用意して、アドレス登録を促します。
なぜ、無料オファーを用意する必要があるのか。それは、メルマガと無料オファーでは、無料オファーのほうが魅力的だからです。
どういうことか詳しく説明します。
メルマガと無料オファーの一つである「無料レポート」を比較してみましょう。両者とも無料なのは変わりありません。しかし、メルマガは情報が分割されて届きますが、無料レポートは一冊にまとまって届きます。一人のユーザーとして、あなたならどちらのほうがありがたいですか? 無料レポートのほうですよね。だからこそ、メルマガの前面に出すのではなく、無料レポートの魅力を前面に出すようにするのです。
「売り込みをされてもいい」と思えるオファーを用意する
そもそもなぜ、メールアドレスを集めるのでしょうか?
売り込みをしたいからですよね。ユーザーもそれは分かっています。だからこそ、メールアドレスを登録するのに躊躇するのです。「これ、登録したら必ず売り込みのメール来るよな」と。メールアドレスを集めたいなら、「売り込みのメールが来てもいいや」と思えるほどの魅力的なオファーを用意しなくてはいけません。
「メルマガに登録してください」は、「売り込みメールの許可をください」と言っているのと同じです。ここに無料オファーを挟むことで、「◯◯を差し上げますので、売り込みメールの許可をくださいね」となります。こちらのほうがまだ許せますよね。
もし、無料オファーを用意せずにメルマガだけでアドレス登録を促せるとしたら、メルマガである理由が必要になります。たとえば、「最新のSEO情報を送ります」です。SEOは常に変化をしているため、その都度情報が送られてくるのは納得できます。
「メルマガではなく、一冊のレポートにできないのはなぜですか?」と問われて、納得させられる理由はありますか? なければ、無料オファーを用意してください。理由があるのであれば、メルマガだけで勝負することも可能です。
メルマガ登録者が増えない原因その2
「オプトインページがない、または弱い」
無料オファーを用意したら、それを前面に出してアドレス登録を促します。
フッターや記事下に登録フォームを作るのもいいのですが、スペースの問題で無料オファーの魅力を最大限伝えることはできません。無料オファーを推すオプトインページを作り、そこに誘導していきます。
オプトインページとは、メールアドレスの取得だけを目的にしたページです。つまり、無料オファーを申し込みしてもらうためのセールスページです。
オプトインページがそもそもない場合と、あるけれど登録率が低い場合のそれぞれの対策を解説します。
オプトインページがそもそもない場合
CSS、HTMLの知識がなくても、オプトインページは自分で作ることができます。(登録フォームの設置だけは専門知識が要ります)。今は、ノーコードでページが作れる便利なツールがたくさんあるからです。
いくつか紹介しておきます。
ペライチ(サービス)
一ページもののランディングページが作れる有名なツールです。デザイン性も優れており、多くの事業者から重宝されています。
Elementor(エレメンター)
WordPressに入れるランディングページ専用のプラグインです。テンプレートも豊富で、きれいなオプトインページがすぐに作れます。
SWELL
「投稿」「固定ページ」とは別に「LP」が用意されているWordPressテーマです。やりたいことの殆どができてしまう、初級~上級者向けのテーマです。
さらに知りたい方は以下の記事を見てください。
オプトインページがある場合
オプトインページがあるけれど登録率が10%以下である場合は、6つの原因が考えられます。
1.サイトのテーマが広すぎる
サイトのテーマが広いと、ユーザーニーズとオファーにズレが生じやすくなります。
たとえば、『Facebook広告の運営ガイド」がサイトのテーマなのに、『Twitterのフォローワーの増やし方7選』といったオファーを用意してもミスマッチを起こしています。
サイトテーマを今から絞ることは難しいため、オファーをいくつか用意し、それぞれのオファー別にオプトインページを用意するか、複数オファーをまとめて一括でユーザーニーズを満たすようにします。
一方、テーマを絞ったサイトは、ユーザーニーズとのミスマッチが起きにくいです。特定のユーザーだけが集まるため、ピンポイントで刺さるオファーが用意できるからです。
まずは、ユーザーニーズと無料オファーにミスマッチがないかを調べてみてください。
2.オファーが弱い
オファーの魅力は、「量」にあります。10ページの無料レポートよりも100ページの無料レポートのほうが魅力的に映ります。無料オファーの内容は見ることができないため、ユーザーは量で測るしかありません。音声や動画であれば時間になります。
オファーの量を増やし、できるだけその量をわかりやすく表現してください。ペース数を表示したり、ページを全部並べたりします。
3.オプトインページが長すぎるか、短すぎる
オプトインページの正解は、状況によって変わります。セールスページのように長文がよい場合もあれば、スクロールなしの短いページがよい場合もあります。これは、やってみないとわかりません。
CVRが芳しくない長いオプトインページは短く、短いオプトインページは長くしてみてください。
4.セールスが弱い
無料オファーが価値あるものだとしても、その価値をしっかりと伝えられていなければユーザーは価値を見出だせません。オプトインページに動画を置き、いかにこのオファーが素晴らしいのかを熱く語るのも効果的です。そもそも、オプトインページに来る人たちは、「本当にこのサイトは信用していいのか? メールアドレスを預けても大丈夫か?」といった不安を僅かながらでも抱いています。運営者の顔が見えれば安心でき、メールアドレスを預けやすくなります。
5.マイクロコピーが弱い
マイクロコピーとは、アクションボタンや入力フォーム内、またはその近くにあるコピーのことです。ほんの少しマイクロコピーをいじるだけでCVRが向上することもあります。
書籍『ザ・マイクロコピー』(著者 山本琢磨)には、こんな事例があります。
「資料を無料ダウンロード」のコピーを「無料で資料をダウンロード」に変えたらCVRが1.5倍になった。無料の文字を前に持ってきただけでこれだけの効果です。
登録ボタンも「登録」より「登録する」といった動詞をつけたほうがCVRは向上します。無料レポートがオファーなら、「無料でレポートを受け取る」としたほうがいいでしょう。
登録ボタンの下に、不安や疑問を取り除くコピーを書くのも有効です。「週1回の配信です」「オファーを受け取ってからメルマガ解除しても構いません」などです。ほかにも、背中を押す言葉を書いたりして行動を後押しするのもありです。
6.入力項目が多すぎる
メルマガ読者を集めたいなら、登録フォームの入力項目はメールアドレスだけにしたほうがいいです。それ以外の入力項目は、登録率を下げる要因になります。
たまに、名前や住所の登録を必須とするものがありますが、それが許されるのは、後で営業する目的のある資料請求か体験版、会員登録の申し込みだけです。
無駄な登録項目がないかチェックしてください。
メルマガ登録者が増えない原因その3
「オプトインページへの誘導が足りない」
CVRの高いオプトインページができたら、どんどん誘導していきましょう。誘導の方法は以下の3つがあります。
1.メニューバー
「無料レポート」もしくは「レポート」といったメニュー項目を作りましょう。クリックしたら、オプトインページに飛ぶようにします。
2.サイドバー
無料オファーの画像(レポートならその表紙)を載せ、「無料」である旨を伝えましょう。クリックしたら、オプトインページに飛ぶようにします。
3.記事中
記事と無料オファーの関連性が強ければ、「詳しくは、無料レポート『◯◯◯』をダウンロードしてください」「無料レポート:タイトル」と案内をします。関連性が高いのと自然な流れで無料オファーを紹介できるため、クリック率が高まります。
まとめ
メルマガ読者が増えない理由について解説してきました。
改善できる点が見つかりましたら、ぜひ取り組んでみてください。申し込み率が少しでも上がれば幸いです。