漫画LPを作りたいなら「進研ゼミ」に学べ|売れる漫画LPの作り方

「漫画LPを作ってみたいけど、難しそう」
そう思っていませんか?

スキルや制作コストのハードルが高く、あなたと同じように手が出せずにいる企業は多いです。

しかし今では、AIを使えばすぐに漫画が作れる時代です。漫画を制作するスキルがなくても、予算がなくても作ることは可能です。

ただし、AIで簡単に漫画が作れるからといって、売れる漫画(ストーリー)が作れるとは限りません。売れる漫画の構成を知っていなければ、漫画LPを作ったとしても期待する成果は得られません。

そこで今回、漫画を長年活用してきた代表例「進研ゼミ」から、売れる漫画を研究したいと思います。最後に、AIで漫画LPを作るコツもお伝えします。

この記事を書いた人
セールスコピーライター
深井 貴明

広島県在住。
1999年から2009年までの約10年間、飲料水・化粧品・医薬部外品・エコ商品などの製造販売会社に勤務。在職中にコピーライティングと出合い、実践と研究を重ねる。FAXDMだけで90日間に1,533件の新規顧客を開拓し、DMのみで1億円の売上を達成するなど、数々の成果を上げる。

2009年より、セールスコピーライター兼コンサルタントとして独立。東証上場企業をはじめ、非上場の大手企業やアフィリエイト専門会社の専属コピーライターとして活動。また、個人事業主から中堅企業まで幅広く広告・販促物の制作を手がけている。

単なるライティングにとどまらず、常にマーケティング戦略の見直しから取り組み、成果へとつながる言葉を生み出すことを信条としている。

親、子へと送られる漫画DM

「進研ゼミ」の漫画DMは、私が小学生(1990年代)の頃にはすでにありました。
例に漏れず、その漫画に魅せられた私は進研ゼミに入会(2年間続けました)。

時を経て、私の息子にも進研ゼミからDMが届くようになりました。
「勉強教材を売っている会社の漫画を読んでみる?」と息子に聞いてみたら、「漫画を読んだくらいで、勉強教材なんて欲しくならないよ」と強気の返答。5分読んだ後には「これやりたい!」と言っていました。心変わりが早い!

私は息子が漫画を読んでいる隣で、どの場面で動機づけされるのかを、つぶさに観察していました。

どこで心が動いたのか。
それは、体験と特典です。

「体験(タブレットを使って楽しく勉強ができる) + 特典(今入会するともらえるもの、勉強を頑張るともらえるもの)」。体感としては、体験2割、特典8割といった感じです。

息子は特典を指しながら、「これが欲しい」と言い、「タブレットなら楽しく勉強できるかも」と私を説得してきました。「特典が欲しい」が先にあり、「自己説得と親説得としての体験」という印象でしたね。

息子を見ていて思い出しました。
私も、特典欲しさに進研ゼミを始めたことを。

あの頃は、赤ペン先生にテストを送るとポイントが溜まり、ポイントに応じて景品がもらえました。
私は何十色も入った色鉛筆セットが欲しかったと記憶しています。

ちなみに、進研ゼミの漫画をもう少し研究したかったので、息子にはお預けをしました。許せ、息子よ。

進研ゼミのストーリー構造

今回の内容は、進研ゼミから送られてきた8冊の漫画を参考にしています。
注意点として、参考にする漫画のストーリーは全て(小学生・男児)向けになっています。中学生や女児向けが同じ構成とは限りません(ほとんど同じだとは思いますが……)。

構成ページ数内容
問題(悩み)1~3悪い点を取る
問題の深堀り1~3お母さんに怒られる、先生に諭される
解決策の登場1~5友達、先輩などから勧められる
親の説得1~3親に進研ゼミを始めたいとお願いする
ここに特典が入ることも
商品説明(体験)5~6勉強しているときのタブレット画面を見せながら、
機能面とメリットを説明
ここに特典が入ることも
ベネフィット(変化)2~4100点を取る
特典1~4今入会するともらえるもの
ダメ押しベネフィット
(勉強以外の変化、周りの評価の変化)
2~5100点を取る、スポーツも上手くいく。
周りからの評価が上がる。
CTA1「特典+限定性+誘い文句) 

進研ゼミの特徴

構成の大筋はセールスライティングの王道に沿っています。
「悩み⇒解決策⇒ベネフィット⇒特典⇒CTA」といった具合に。

進研ゼミの漫画DMを読み、私なりに感じた特徴を3つ紹介します。

1.親の説得

利用者(子ども)と決済者(親)が異なるため、親の説得という工程が入ります。これは進研ゼミならではですね。
では、利用者と決済者が同じ場合、この工程は飛ばして良いのか。それは間違いです。「親の説得」の代わりに「葛藤の克服」を描いてください。

映画などのストーリーテリングでは、主人公が旅立ちをする前の葛藤を必ず描きます。葛藤があることによって、主人公への感情移入が強まります。

葛藤をどう克服するかは、さまざまなパターンがあります。誰かに助けを求められたり、メンターに助言を与えられたり、誰かに励まされたり。そうして、主人公は葛藤を克服して、新たな旅に出ます。

もちろん、「葛藤の克服」の工程を入れずに、話を進めても形になります。商業的なものは、このパターンが多いですね。

どちらを選ぶかは自由ですが、「親の説得」の代わりに「葛藤の克服」があると覚えておいてください。
関連記事:商品を売るためのストーリーテリングを徹底解説

2.商品説明

進研ゼミの漫画を読んでいて感心したのは、商品説明に尺を使っている点です。
「解決策の提示」と「商品説明」を入れたら、6ページ以上は使っています。

商品説明って、読者からすると心躍る部分ではありません。
だからこそ、飽きられない工夫が必要になります。

進研ゼミでは、楽しそうに勉強している様子を描きながら、商品の説明をしています。そのため、商品説明のパートが6ページ以上あっても、売り込み臭を感じずサクサク読める。

どれだけ主人公が楽しそうに課題解決に向かっている様を漫画で描けるか、これが漫画販促の肝になります。

3.最後はベネフィットで締める

ベネフィットを描いて終わらせている点も特徴ですね。
特典を提示したら、そのまま「行動喚起(CTA)」に進めたいところですが、そうはしていません。
テストで100点を取るだけではなく、スポーツで活躍して終わるパターンが多い印象です。
要するに、「勉強だけでなく、私生活も上手くいく」というストーリーです。

おそらく、ピークを最後に持っていくこの締め方が、一番余韻を残せるからなのでしょう。

以上の3点が、進研ゼミが送付している漫画DMの特徴です。

漫画訴求が持つデメリット

基本、漫画で訴求できないジャンルはありません。
どんな商品・サービスでも、漫画を使えば分かりやすく伝えることができます。

ただし、漫画にもデメリットはあります。
「信頼性が弱い」と「詳細説明に向かない」です。

デメリット1 信頼性が弱い

漫画はその手軽さがメリットなのですが、同時にデメリットでもあります。軽さゆえ、信頼性が足りないのです。
もし、数百万円、数千万円の商品説明が漫画で行われたら、あなたはどう思いますか?

「バカにしているのか」「漫画だけでは怖くて意思決定できない」
そう思うのではないでしょうか?

漫画だけでは、高額商品を購入させるまで押し切るのは難しいのです。
資料請求などの入り口に使うのは良いかもしれませんが、意思決定させる場面では適切ではありません。

デメリット2 詳細説明に向かない

漫画は細かい商品説明をするのには向いていません。
たとえば、システム系の商材の場合、機能の詳細な仕様や技術的な要件、カスタマイズなどを伝えるのに漫画は不向きです。

もし無理に漫画で伝えようとすれば、漫画『HUNTER×HUNTER』の暗黒大陸編(王位継承戦)のように、文字だらけになってしまいます。特に細かい仕様は、ほかの表現手段を用いて伝えるのがよいです。

以上の点を踏まえ、漫画LPが適している商材と適していない商材に分けてみました。

漫画LPが適している商材、適していない商材

ジャンル適している商材適していない商材
美容・コンプレックス解決ダイエット、脱毛、育毛、スキンケア美容医療の高額施術(数十万以上の整形など)
健康サプリメント、健康食品、睡眠改善グッズ医療機器、専門治療機器
教育通信教育、資格講座、英会話、学習アプリ研究レベルの専門教育、大学院レベル講座
IT・アプリスマホアプリ、サブスクサービス、初心者向けツールBtoBシステム、業務基幹システム、ERP
副業・スキル副業スクール、プログラミングスクール、投資入門プロ向けトレードツール、法人向け金融商品
生活・実務用品掃除用品、収納用品、キッチン用品工業機械、業務用設備
サービスマッチングサービス、オンラインサービス法人向けコンサルティング
金融家計管理アプリ、初心者向け資産管理保険商品、法人金融商品
高額商品資料請求型の不動産・住宅住宅購入、数百万円以上の投資商品
ラグジュアリー高級時計、高級車、ブランド品

この後に説明しますが、適していない商材であっても導入部分までであれば、漫画を活用することができます。

漫画LPの構成

進研ゼミの漫画を抽象化して、一般化したのが以下の構成です。

構成ページ数内容
問題(悩み)1〜3主人公の問題提示
問題の悪化1〜3困っている状況を深掘り
解決策の登場1〜5商品との出会い
疑念・葛藤1〜3半信半疑・導入の迷い
体験・商品説明5〜6実際の使用シーン
成果2〜4直接的な結果
社会的変化2〜5周囲の評価・生活の変化
オファー1〜4特典
CTA1行動

漫画LPを活用する際に持つ疑問

本当に漫画LPって効果的なの?

漫画LPにさえすれば、必ずコンバージョンが高まるというわけではありません。
そんな魔法の杖は、存在しません。

ですが、コンバージョンを高める可能性を秘めていることは間違いありません。
ABテストをするのなら、漫画LPも一つ加えるのが好ましいです。

ここに、漫画LPの評価している方たちの動画を載せておきます。

スクロールできます

LPと記事LP、どちらで使うのが正解?

記事LPを運用しているのなら、漫画は記事LPに使うのが適切です。
漫画LPは、「とっつきやすさ」が売りのため、広告から流入してきた、まだ理解が浅いユーザーに見せるのが効果的です。

漫画LPは、どこまで載せるのが良いのか

上記の表を見て、漫画LPが適している商材なら、一から百まで漫画LPでも構いません。もし適していない商材なら、漫画LPを使わないか、使ったとしても、「問題(悩み)から解決策の登場」までに留めてください。

制作費用の相場

漫画LPを実際に作ろうと思った時、いくら掛かるのか気になるところですよね。
そこでちょっと調べてみました。

市場の相場感

ChatGPTのDeep Researchを使って相場を調べました。

企業(制作会社/制作事務所)が公式に公開している「漫画LP制作(漫画+LP実装まで)」の価格を収集し、税込換算できる価格データ10点(複数プラン・見積例を含む)で統計を算出した結果。

中央値 220,000円
平均  266,816円
最頻値 220,000円

※最小 76,780円〜最大 660,000円

※個人で請け負っている価格データは含まれていません。法人格が提供している料金での相場です。

AIを使えばゼロ円

「ちょっと高いな~」と思ったあなた、朗報です。
漫画LPは、AIを使っても作れます。私自身もAIを使って漫画LPを作ってきました。

ただし、AIに全部任せてはいけません。
設定とコマ割りと台詞は、人間が考えたほうが良いです。AIに任せるのは、キャラクター作成と漫画の出力部分だけす。

AIに全部やってもらおうとすると、かえって時間がかかります。設定やコマ割りを台詞を与えておかないと、出力するたび内容がばらつくためです。

設定、コマ割り、台詞が決まっていれば、AIの出力作業は3~6時間程度で済みます。

この話を聞いて、もし「コマ割りや台詞を考えるのが面倒だ」「ストーリーを考える自信がない」と思ったのなら、お金を支払って作ってもらったほうがいいです。中途半端なものを作っても、成果にはつながりませんからね。

漫画LPを作るコツ

横コマの割は2つまで

スマホからの流入が多い場合は、コマ割りも気をつけなくてはいけません。小さい画面で漫画を読むため、細かいコマ割りをしてしまうと読みづらくなります。

横のコマは、割っても2つまでです。3つ以上はもう読めません。

台詞は少なめに

スマホからの流入が多い場合、台詞にも気をつけなくてはいけません。小さい画面で漫画を読むため、たくさんの台詞は詰め込めません。最小限の台詞回しで成立するるように作ってください。

キャラクターはCanva、漫画はNano Banana 2がオススメ

Canvaでキャラクターが生成されたときの画面

キャラクターの生成でオススメしたいのがCanvaです。同時に4案出してくれるため、キャラ決めがしやすいです。

漫画生成はNano Banana 2がオススメです。

あくまでも私の作り方なので、ほかに使いやすいAIがあるなら、そちらでも構いません。

三面図を必ず作る

Nano Bananaで三面図の作成を指示して出力されたもの

イラストや漫画の生成時、一番頭を悩ますのが絵柄の崩壊です。
出力するたび、絵柄が変わってしまう。これが嫌で、匙を投げた人は多くいるでしょう。

キャラクターの絵柄を決めたら、各キャラの「三面図」を生成してください(Nano Banana 2で)。三面図とは、「正面、横、後ろ」かた見たキャラクターの絵です。基本となる正面の絵を添付して「三面図(正面、横、後ろ)を作りなさい」と指示をすればOKです。

出力された三面図をAIに学習させて漫画を生成すれば、絵柄の崩壊が大幅に減ります。

著作権には細心の注意を!

AIでキャラクターを生成する際、他人が作ったキャラを学習させて生成してはいけません。著作権侵害に問われるリスクが高くなります。

自分で一からプロンプトで指示して、キャラを生成していきます。その際も注意してほしいのが、「◯◯の漫画のタッチで」といった指示もしてはいけません。

ゼロベースからキャラクターを作ることを厳守してください。

まとめ

進研ゼミに「売れる漫画作り」を学び、汎用性のある漫画LPの構成を作りました。
漫画LPを作る際の留意点や疑問点もまとめ、あとは、あながどうするか次第です。

新しい表現を求めているなら、ぜひ、漫画LPにチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

深井貴明のアバター 深井貴明 セールスコピーライター

広島県在住。
1999年から2009年までの約10年間、飲料水・化粧品・医薬部外品・エコ商品などの製造販売会社に勤務。在職中にコピーライティングと出合い、実践と研究を重ねる。FAXDMだけで90日間に1,533件の新規顧客を開拓し、DMのみで1億円の売上を達成するなど、数々の成果を上げる。

2009年より、セールスコピーライター兼コンサルタントとして独立。東証上場企業をはじめ、非上場の大手企業やアフィリエイト専門会社の専属コピーライターとして活動。また、個人事業主から中堅企業まで幅広く広告・販促物の制作を手がけている。

単なるライティングにとどまらず、常にマーケティング戦略の見直しから取り組み、成果へとつながる言葉を生み出すことを信条としている。