『キングダム』の王騎に学ぶ、セールスライターが持つべき視野

経営者層から絶大な人気を誇る『キングダム』。
なぜ、こんなにも人気を博しているのか。

その理由の一つに、歩兵(社員)と将軍(経営者)との視点の違いを教えていることが挙げられます。

歩兵と将軍とでは、見えている景色が違う。
このことを表現している代表的な回があります。TVアニメ シリーズ1、第38話「継承」です。

この回では、馬陽の戦いで重傷を負った王騎将軍が信(主人公)に、戦場を見渡すよう促すシーンがあります。

敵軍、敵の顔、味方の顔、天と地。王騎は信にこの景色を見せてこう言います。
「これが、将軍の見る景色です」

なぜ王騎は、「見る景色」を信に体験させたのか。
戦場全体を見るのが将軍の視点(仕事)であると、教えたかったからだと私は思うのです。

今回は、この話を題材にセールスコピーを学んでいきます。

コピーは、ただの結果に過ぎない

セールスライターと聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?
おそらく、「売れるコピーを書くのが仕事だ」と多くの人は答えるでしょう。

ですが、仕事の半分以上は、リサーチやコンセプト、切り口を考えることに費やされます。
コピーを書くのは、最後の仕上げに過ぎません。

売れるコピーを書くには、マーケティングから考えてそれをコピーにまで下ろしてくる必要があります。
セールスライターは、王騎将軍のように高い視点でマーケティング全般を見なくてはいけないのです。

一流と二流を分かつものとは

成約率の悪いLPがあったとします。
でも、その原因がLPのコピーにあるとは限りません。

たとえば、広告の内容とLPの内容に齟齬がある。
「簡単に始められる」と訴えていたのに、LPでは専門性の高さが強調されている。
効果を全面に出した広告なのに、キャッチコピーでは権威性を前に出している、といったように。

ほかにも、安さを全面に出せば成約率は高まるが、継続率は低くなる。
「お金のかからない副業」を売りにすれば、お金のない人ばかりが集まってくる。
逆に「節税にもなる副業」を売りにすると、お金のある人が集まってくる。

どんな人を対象にするかによって、切り口は変わり、使う言葉(キーワード)も変わってきます。
その場限りの「売れるコピー」だけを生み出そうとする人には、こうした言葉の背景が見えていません。目の前の敵だけを見て戦っている状態です。

マーケティング全体を見て、ターゲットを決め、切り口を決め、広告媒体を決め、各広告物に落とし込んでいく。
これができて初めてセールスライターなのです。

まとめ

王騎が信に見せたかったのは、目の前の戦いと、戦場全体の動きを同時に捉える将軍の視点です。
セールスライターも、コピーだけを見ている限り、改善できる範囲はコピーの中に限られてしまいます。

セールスライターにとっての「将軍の見る景色」とは、マーケティング戦略のなかでコピーを見ることなのです。
これができなければ、売れるコピーを書き続けることはできません。

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この記事を書いた人
セールスコピーライター
深井 貴明

広島県在住。
1999年から2009年までの約10年間、飲料水・化粧品・医薬部外品・エコ商品などの製造販売会社に勤務。在職中にコピーライティングと出合い、実践と研究を重ねる。FAXDMだけで90日間に1,533件の新規顧客を開拓し、DMのみで1億円の売上を達成するなど、数々の成果を上げる。

2009年より、セールスコピーライター兼コンサルタントとして独立。東証上場企業をはじめ、非上場の大手企業やアフィリエイト専門会社のコピーライターとして活動。また、個人事業主から中堅企業まで幅広く広告・販促物の制作を手がけている。

単なるライティングにとどまらず、常にマーケティング戦略の見直しから取り組み、成果へとつながる言葉を生み出すことを信条としている。

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